人が倒れているのに、助けない人々

今日、人生で初めて、「人が倒れている」という状況に

遭遇しました。

人生で「人が倒れている」という状況は、なかなかないと思います。

(しょっちゅうあったら、ちょっと嫌ですよね。笑)

そこで感じたこと、今日は書き込んでいこうと思います。

状況

朝の通勤中の出来事でした。

今日は、夫のお仕事が、お休みだったので、

車で送ってもらっていました。

 

ちょっと、時間は押し気味でした。

 

そんな中、

前方の曲がろうとしている交差点から、

何台もの車が、バックで戻って来ています。

「いったい、どうしたんだろう?」

そう思いながらも、

車は、何台もの車が後退している道へと入っていきました。

 

すると、いきなり夫が

「人が倒れてる!!」

いきなり叫びました。

よく見ると、歩道に一人、横たわっていました。

救助

夫は、

「おれ、行かないといけない!」

そう叫んで、車を道路に横付けして、車から飛び出しました。

そばに駆け寄ると、通りすがりの人2人ほどに見守られて、

女性が倒れていました。

意識は、ありませんでした。

そばにすでに人はいましたが、

まだ誰も、救急車を呼んではいないようでした。

 

夫は、急いで119番に連絡をして、救急車を呼び、

外は寒かったので、夫はコートを脱いで掛けてあげ、

そうこうしているうちに意識が戻ったので、

すぐそばのお店、

まだ開店前だったのですが、寒いので、救急車が来るまで、

中に居させてもらえないか?お願いをして、

少しの間、中で待機をさせてもらい、

結果、

その女性は、無事でした。

救急車で、念のため運ばれましたが、

無事だったようです。

通り過ぎる人々

結果、その女性は、無事でした。

持病もあり、寒さで気を失ったとのことでした。

ですが、

「人が倒れている」

という異常な状況で、とてもたくさんの人が、

ただただ通り過ぎてゆきました。

人が倒れている

こういう状況に遭遇するまで、

「人が倒れている」という状況に、もしも私も、出くわしたとしたら、

人が倒れている、というその状況を 見過ごすことはできないだろう、

そうずっと思っていました。

 

確かに今回は、夫が車から飛び出した、というのもあり、

結果的には、見過ごしていない、協力をしたという形にはなってはいますが、

 

たぶん、夫が居なかったら、

たとえそばに駆け付けたとしても、

何もできない。

何をしたらいいかわからない。

結果的には、ただの傍観者と変わらなかったのではないか?

それ以前に、

私は、仕事に遅刻しそうな状況でした。

結果、遅刻しました。

夫が居なかったら見て見ぬふりをして、

その場を立ち去っていたのではないか?

 

倒れている人が居るのに、その横をただ通り過ぎる人々の神経がわからないと

思っていましたが、

今日、その心境が分かる自分がいて、

分かる自分が、悲しく、「なんて人でなしなんだ」と

自分自身に失望しました。

忙しすぎる人々

ただ通り過ぎる人々も、無機質な顔をして通りすぎるわけではありません。

ほんとうは、時間や心に余裕があれば、

手を差し伸べたかったんじゃないかと思います。

 

道路に横付けしている車が邪魔だと文句を言っている人もいました。

その人だって、もっと心に余裕があれば、この状況を理解できたはずだと

思います。

まとめ

最近、色々な事件があり、

色々なことで、色々な人が巻き込まれているような事件が、

ニュースなどで流れているためか、

人が人に、極力関わらないようになってきているように感じます。

特に、知らない人には、極力関わらない、そんな世の中になってきているように

感じます。

 

めったに合うことがないだろうけど、

今後、合わないとも限らない、今回の事件で、

ちょっとだけ考えさせられました。

そして、手を差し伸べてあげたい。

そう思っても、何もできなかった、

自分の無力さも感じました。

次があっては大変だけど

もしまた今回のようなことがあったら、

もっと役に立ちたい。

そう感じた一日でした。

それでは、また。

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